
男性の薄毛のほとんどはAGAによるものと言われており、男性にとっては悩ましい問題です。
AGAの原因は主に遺伝ですが、頭皮環境も影響しています。
ただ、AGAのリスクを高める頭皮環境とはどういうものなのか、また、予防のためにはどのような頭皮環境にすることが望ましいのか、ご存じの方は少ないと思います。
本ページでは、AGAのリスクを高める頭皮環境、そのケアの方法を詳しく解説します。
AGAと頭皮環境の関係
AGAは遺伝によるものとイメージする方が多いですが、実は遺伝も含め、複数の原因が組み合わさって起こることが多いです。
頭皮環境も原因の1つです。遺伝に加え、頭皮環境が悪化しているとAGAの発症リスクが高まります。
毛髪は、頭皮から栄養を供給され、毛母細胞が分裂・増殖を繰り返しながら成長していきます。頭皮環境が悪化している場合、この成長に影響が出て抜け毛・薄毛が目立つようになります。
AGAの原因となる頭皮トラブル
頭皮環境が悪化することで、AGAを発症しやすくなります。
では、具体的にどのような頭皮環境の場合、AGAが発症しやすいのでしょうか。
以下で詳しく解説します。
頭皮がかゆい
冬季は肌が乾燥するのでかゆみを感じることもあると思いますが、頭皮も例外ではなく、かゆみを感じることがあります。
頭皮が乾燥した状態になると、頭皮を保護する皮脂が少なくなり、外部からの刺激に対して敏感に反応しやすくなります。
また、かゆみが気になって掻いてしまうと、頭皮や毛根が損傷してしまう可能性があります。
頭皮が赤い
頭皮が赤くなっていることが確認される場合、脂漏性皮膚炎が疑われます。脂漏性皮膚とは、体内に常在するマラセチア菌が増殖することで発症します。
マラセチアは皮脂をエサとするため、皮脂が多い部位では脂漏性皮膚炎を発症するリスクが高いです。特に、頭皮は皮脂の分泌量が多く、何らかのきっかけで分泌量が過剰になると脂漏性皮膚炎に繋がり、頭皮が赤くなることがあります。
脂漏性皮膚炎は抜け毛の直接的な原因ではないものの、AGAを併発する可能性があります。
また、頭皮の赤みの原因には、紫外線による日焼けも考えられます。
頭皮に紫外線が当たると毛髪にダメージが加わり、頭皮環境の悪化にも繋がるため、AGAを発症しやすくなります。
頭皮がくさい
頭皮から嫌なにおいがする場合、毛髪や頭皮がしっかり洗えていないことが疑われます。頭皮に汚れが溜まっていると、細菌が増殖しやすい環境となります。そのため、脂漏性皮膚炎やAGAの発症に繋がってしまう可能性があります。
頭皮が硬い
頭皮が硬くなっている場合、頭皮の血行不良が疑われます。毛髪は毛母細胞が分裂・増殖を繰り返すことで成長していきますが、これには栄養が必要です。
栄養は血液とともに供給されるため、血行不良となると毛髪の成長のための栄養が不十分になり、AGAに繋がる可能性があります。
頭皮が痛い
頭皮に痛みを感じる場合、日頃の不適切なケアや環境因子、あるいは疾患の可能性があります。
例えば、シャンプーに含まれる成分や、過剰な洗髪、紫外線によるダメージなどが考えられます。
疾患例としては、水ぼうそうや帯状疱疹、毛穴の細菌感染による炎症などが考えられます。頭皮の痛みに加え、抜け毛も起こっている場合、進行性のびまん性脱毛症の可能性もあります。
このように原因は多岐にわたるため、原因を特定するためにも早めに当院までご相談ください。
頭皮環境を悪化させる原因
上述した通り、頭皮環境が悪化した場合、毛髪の成長を妨げることとなります。
以下では、頭皮環境を悪化させる原因について解説します。
洗浄力の強力なシャンプー・不適切なヘアケア
頭皮環境を悪化させる原因の1つに洗浄力の強力なシャンプー剤の使用があります。
市販のシャンプーで洗髪していると気づかないうちに頭皮環境が悪化しているということもあるのです。
スーパーなどで販売されるシャンプーには、強力な洗浄成分のある合成界面活性剤が使用されています。食器用洗剤や洗濯洗剤にも合成界面活性剤は含まれています。
なお、非常に強力な洗浄力を持つシャンプーで頭皮を洗うと、頭皮を保護する皮脂まで洗い流してしまい、頭皮環境が悪化してしまう可能性があります。
栄養不足
頭皮は毛髪の成長を支える土台です。栄養が足りないと頭皮環境が悪化してしまいます。
例えば、ビタミンやミネラルは、頭皮環境の保護や血行促進効果があります。そのため、ビタミンやミネラルが不足してしまった場合、頭皮に栄養が供給されなくなり、頭皮環境の悪化に繋がります。
また、脂質はべたつく原因とイメージされますが、頭皮を保護する役目があります。このため、皮質が不足してしまった場合、頭皮が乾燥し頭皮環境が悪化してしまいます。
血行不良
頭皮環境の悪化の原因には、上述してきたように血行不良も挙げられます。
頭皮は毛髪の成長を支える土台で、血流にのって毛髪の成長に必要な栄養が供給されます。
このため、血行不良の状態では毛髪の成長に欠かせない栄養が不足し、細く弱い髪の毛となり、抜け毛が多くなります。
肩こり
イメージしづらいと思いますが、肩こりも頭皮環境を悪化させる原因となります。
肩は頭部と心臓の間に位置しており、肩こりで肩周囲の筋肉が緊張すると、血管が圧迫され、頭皮への血流が滞ってしまいます。これにより、頭皮に栄養が供給されなくなり、頭皮環境が悪化してしまいます。
ストレス
頭皮環境の悪化の原因にはストレスもあります。
人間関係や仕事でかかる精神的ストレス、寒暖差などの身体的ストレスにより、自律神経が失調すると血行不良に繋がります。これにより、頭皮環境が悪化してしまいます。
AGAを予防する頭皮ケア
これまでの説明により、頭皮環境の悪化がAGAを招くということについては把握して頂けたかと思います。
以下では、AGAを予防するための頭皮ケアについて解説します。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージは、頭皮環境を改善させる方法として取り組みやすいものです。
適切な頭皮マッサージの方法
頭皮マッサージの際は、髪の毛をかき分け、頭皮を直接指の腹で揉みほぐしましょう。なお、強く揉むとストレスとなるため、気持ちいいと感じるくらいの力でマッサージを行ってください。
ポイント
- 生え際付近に指の腹を当て、皮膚を上に持ち上げた状態を約2秒維持してください。
- その後、皮膚を下に引き下げた状態を約2秒維持します。
この上下の動きを数回繰り返してください。 - 耳の後方に親指を当てた状態で、余った4本の指で側頭部を円形にゆっくりと揉みましょう。
- 頭頂部は5本指で頭皮をしっかり掴み、つむじ方向に寄せる・離す動きを数秒ごとに繰り返し行いましょう。
マッサージのタイミング
頭皮への血流は、就寝中は緩やかになります。
入浴中あるいは就寝前が望ましいですが、ご自身のタイミングで問題ありません。
なお、毎日継続することが重要です。朝のスタイリング時や洗髪時など、毛髪に触れるタイミングだと習慣化しやすいと思います。
強い力でマッサージしないようにしましょう
強い力でマッサージをすると毛髪や頭皮にストレスがかかります。また、指先で揉む、くしで叩くなどすると、頭皮にダメージが加わる可能性があります。
さらに、強い力でマッサージしてしまうと、角質が厚くなり頭皮が硬くなる原因にもなります。
そのため、マッサージの際は指で皮膚を擦らないように、指を固定しながら行いましょう。
育毛剤
頭皮環境の改善には、育毛剤もお勧めです。
育毛剤には、毛髪の成長を促す成分や血管を拡張する成分が豊富に含まれています。また、天然由来の成分のため、副作用のリスクも低いです。
なお、アレルギー反応が出る方もいるため、痛みやかゆみが現れた場合は使用を控えてください。
入浴
頭皮環境の改善には、入浴も効果的です。
お風呂に肩まで浸かって身体を温めることにより、筋緊張がほぐれ、血行が促されます。
また、入浴することで精神的にもリラックスでき、自律神経のバランスも整います。
これにより、毛髪の成長に良い影響をもたらします。
十分な時間・良質な睡眠
夜更かしは肌荒れなどの原因となりますが、頭皮環境の悪化にもつながります。
十分な時間を確保し、かつ質の良い睡眠をとることで、新陳代謝が促され、頭皮環境が整います。
頭皮ケアを行ってもAGAの症状が進む場合は治療が必要
AGAは徐々に進行していくため、完治する術はなく、治療の目的な進行を遅らせることにあります。
なお、本ページでご紹介したケアを行うことで、毛髪量をできるだけ長く維持できる可能性があります。
こうした対処を行ってもAGAによる薄毛・抜け毛がどんどん進んでいく場合、治療が必要です。
まとめ
毛髪の正常な成長には、頭皮環境を整えることが必要です。
なお、AGAは進行性の脱毛症のため、頭皮環境を整えるだけではAGAの進行を食い止めることは難しいです。
頭皮にかゆみや赤みが現れた場合、まずはAGAの発症有無を調べることが大切です。AGAの発症が認められた場合、すぐに治療を始めることで進行スピードを緩やかにし、年齢にあった毛髪量を維持できる可能性があります。
しかし、頭皮環境をご自身で確認することは難しいです。不安な方は当院までお気軽にご相談ください。
当院では、頭皮環境を確認し、適切な治療方針をご提案させて頂きます。治療は、患者様に治療方針・価格を納得して頂いた上でスタートします。頭皮の状態やAGAについて不安を抱えている方は、一度当院までご相談ください。
