
「AGA治療は1年続ける必要がある」と聞いた方も多いと思います。
その一方で
「AGA治療をしても効果が出ないのでは」
「1年間治療するとどのような変化が見られるのか」
と、治療の効果や期間に不安があるのではないでしょうか。
また、治療を受けるには費用面での負担もあり、決心がつかない方も少なくないでしょう。
今回、AGA治療の効果を実感しづらい原因や、1年間継続した時に見られる効果についてお伝えします。さらに、治療を始める前に知っておきたいことや治療薬の種類と期待される効果なども解説します。
AGA治療を考えているけれどなかなか踏み切れないという方は、この記事を参考になさってください。
AGA治療の効果が実感できない7つの原因
AGA治療の効果が実感できない方がいるのは、なぜでしょうか?
下記に、効果が感じられないと言われる7つの原因を記載します。
1.治療直後には効果が現れない
AGA治療は、目にみえる効果がすぐには出ません。効果を実感するまでに、多くの場合6ヶ月以上かかります。治療を始めたばかりの1~2ヶ月の時期に決めつけることはできません。
AGA治療は継続することで、その効果が現れます。
2.初期脱毛の期間がある
AGA治療開始後の早い時期に、抜け毛が一時的に増加することがあります。これは初期脱毛という現象で、治療を始めて10日目くらいから見られ、1~2ヶ月程度続きます。
AGA治療を行って、ヘアサイクルが回復していく時に抜け毛が増えるため、治療の効果がない、かえって薄毛が進んだと感じる方もいらっしゃいます。
初期脱毛は、治療効果の現れとも言えますので、この時期に止めることなく継続していきましょう。
3.治療薬が合っていない
AGA治療薬は数種類あり、病状に合わせて適切なお薬を選択しなければなりません。言い換えると、治療薬が合っていなければ、効果を実感するのが難しくなります。
また、AGAは進行が早く、処方されたお薬が徐々に合わなくなるケースも考えられます。治療の効果が感じられない場合は、医師にご相談ください。
4.お薬の用法が正しくない
お薬の用法が正しくなければ、AGA治療の効果が現れにくくなります。1日1錠の治療薬であれば、毎日同じ時間に服用することが大切です。
1日1回の内服薬は、24時間後に飲むのが理想です。しかし、朝食後に内服した翌日は夕食後に服用してしまうと、体内の薬剤濃度が安定しません。
お薬の治療効果を高めるためにも、医師の指示に従い、正しい用法を守りましょう。
5.治療開始から1年未満で中断した
AGA治療の中断によって、お薬の効果が続かなくなります。効果が感じられないからと勝手に止めると、それまでの治療が無駄になるばかりか薄毛が進行してしまう恐れもあります。
AGAの治療は続けることが重要ですので、効果の有無を自己判断せずに気がかりな点があれば、早めに担当医に相談しましょう。
6.治療の開始時期が遅い
AGA治療を始める時期が遅いケースでは、脱毛と発毛のバランスが取れるまでに時間を要します。そのため、治療を受けても効果の実感が遅くなる場合もあります。
また、進行性疾患であるAGAは、治療開始が遅くなると病状の広がりへの対処が難しくなります。
早期に治療を開始するほど効果が現れやすいので、薄毛に気付いた時点で専門クリニックに相談することが大切です。
7.AGA以外の薄毛である
AGA以外の薄毛に対して治療を行っても、効果を実感できません。男性の薄毛には、AGAの他に以下のタイプがあり、AGA治療では回復しません。
- 円形脱毛症
- 牽引性脱毛症
- 脂漏性脱毛症
自分の判断で治療をするのではなく、専門クリニックで正しい診断を受けましょう。
AGAの完治は可能?
お薬による治療継続が欠かせないため、AGAには完治という状態がありません。
AGA治療の目的は、現在の状態を保つ、あるいは病状の進行を緩やかにすることです。
AGAの主要な原因は、男性ホルモンが変化したジヒドロテストステロン(DHT)だと言われています。
そのDHT生成を防ぐには、プロペシア®などのフィナステリドによる作用が欠かせないため、お薬の服用を続けることが必要です。
AGAのような進行性の脱毛ではなく、円形脱毛症などの一過性の病気であれば、完治が望めます。
AGAの症状や病状の広がりは1人1人異なるため、患者様に応じた治療計画を立てていきます。ご自身が望む発毛効果を手に入れるためには、あらかじめ理想とする状態を考えておきましょう。
AGA治療の効果を実感するまでの期間
AGA治療を受けて効果が現れるまでには早い方で3ヶ月、通常は6ヶ月~1年程度必要です。
治療開始1ヶ月:変化は見られない
AGAの治療を始めて1ヶ月ではまだ変化は見られず、初期脱毛により抜け毛が一時的に増加した方、逆に抜け毛が減少したと感じる方など個人差があります。
この時期は変化の有無よりも、お薬による治療を続けることが何よりも重要です。
治療開始2ヶ月:抜け毛が減り始める方もいる
AGA治療開始から2ヶ月程度になると、洗髪時やベッドの枕元の抜け毛が減り、抜け毛が減ったと感じる方もいらっしゃいます。
とはいえ、多くの場合、2ヶ月の時点では明確な変化が見受けられないため、抜け毛の減少を実感できなくても焦る必要はありません。
治療開始3ヶ月:髪質や抜け毛の量の変化を実感する
治療の継続により、抜け毛の量が減ったことに気付く方が増える時期です。
髪質の変化に注意しながら、洗髪や整髪を行うことをお勧めします。
目に見える変化には多少時間がかかりますが、治療の効果が感じられると前向きな気分になり、外見に関する自信も芽生えてきます。
治療開始4〜5ヶ月:発毛効果が見られる
そのまま治療を続けることで、髪質だけでなく目に見える変化に気付くようになる時期です。
頭頂部や前額部の隙間が減って薄毛の部分が少なくなり、治療による発毛が感じられるようになります。
変化が見られるか不安に感じる方は、同じ箇所を同じ条件で写真を撮り、経時的に見比べていくことで治療による効果をご自身でも確認することができます。
治療開始6ヶ月〜1年:治療効果が安定する
AGA治療においては、開始から6ヶ月が1つの基準となります。
多くの患者様で、治療を始めて6ヶ月になる頃に発毛効果が最も大きくなり、お悩みだった薄毛部分の髪が増えていることを実感して頂ける時期です。
なお、AGA治療開始が遅くなった患者様は、安定した効果が現れるまでに1年近く時間がかかるケースもあります。
治療を始めてから6ヶ月を過ぎても発毛効果に乏しい場合は、以後の治療について担当医とご相談ください。
AGA治療薬別効果が出る目安
プロペシア(フィナステリド)
プロペシアは、有効成分としてフィナステリドが配合された医薬品です。フィナステリドは、正常なヘアサイクルを障害する男性ホルモンの作用を抑制し、抜け毛を減少させる働きがあります。それにより、ヘアサイクルを正常に近づけ、健康な髪を保ちます。
効果を実感する時期
日本皮膚科学会による「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」では、フィナステリド(1mg/日,0.2mg/日)による治療を実施した日本人男性414名の臨床試験において、下記の結果が公表されています。
- 1年間1mg/日内服継続の場合58%に改善が見られる
- 2年間1mg/日内服継続の場合68%に改善が見られる
- 3年間1mg/日内服継続の場合78%に改善が見られる
この結果から、フィナステリド内服を1年継続することで、約60%の人に効果が見られることが分かります。さらに、治療期間が長いほど改善効果が上昇することも示されています。したがって、最低でも1年は内服を続けましょう。
ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロは、有効成分としてデュタステリドが配合された医薬品です。デュタステリドは、フィナステリドと同じように、男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)化を抑えて、ヘアサイクルを整え抜け毛を減少させる働きを持ちます。なお、デュタステリドの方がフィナステリドより男性ホルモンへの働きかけが広範囲に及ぶため、治療効果が高いと考えられています。
効果を実感する時期
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」では、デュタステリド(0.5mg/日)とフィナステリド(1mg/日)による治療を実施した男性被験者917名の国際臨床試験において、下記の結果が公表されています。
- 2剤の比較において、投与6ヶ月後の全毛髪数、毛髪直径の増加の両項目ともデュタステリドの効果が高い
このように、ザガーロ(デュタステリド)による治療では、半年後に毛量の増加が見られると言えます。デュタステリドを選択することで、フィナステリドより短期間で治療効果を実感できる可能性が高まります。
ミノキシジル(外用薬)
ミノキシジルは、頭皮の血管を拡張させて毛髪の成長に必要な栄養が届きやすくなることで、発毛を促すお薬です。プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)のような抜け毛抑制効果ではなく、ミノキシジルは発毛促進効果を有する点が異なります。なお、ミノキシジルには外用薬と内服薬の2種類があります。
効果を実感する時期
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」では、ミノキシジル外用薬(1%,5%)による治療を実施した男性被験者300名の日本での臨床試験において、下記の結果が公表されています。
- 治療開始24週間後における脱毛範囲1㎠内の非軟毛数の増加数は、1%塗布群で平均21.2本、5%塗布群で平均26.4本であり、有意な増加が示される
この結果から、ミノキシジル外用薬による治療を行うと、開始から半年で1 ㎠あたり平均20本以上発毛すると考えられます。
ミノキシジルタブレット(内服薬)
ミノキシジルの内服薬をミノキシジルタブレットと呼びます。ミノキシジルタブレットは、厚生労働省の認可薬に該当しないため、安全な治療を行うためには医療機関での処方が欠かせません。
ミノキシジルタブレットの発毛効果の高さは知られていますが、治療を行う時には医師の説明や指示に従い、決められた用法と用量を守りましょう。
効果を実感する時期
厚生労働省の認可薬ではないミノキシジルタブレットは、現時点で用法や用量の基準がなく、治療を始めてから効果が現れる時期は1人1人違います。
高い発毛効果が知られていますが、AGA治療としてミノキシジルタブレットを内服する場合は必ず医師の診察をお受けください。
AGA治療薬の減薬は可能?
ある程度の発毛効果が見られる場合、医師と相談しながら、現状維持を目的として減薬を行うことも可能です。一例として、フィナステリドとミノキシジル(外用薬)による治療を行っているケースでは、ミノキシジルの中止に向けて段階的に減量する方法もあります。
ただし、自己判断でお薬の量を減らすことだけは絶対にお止めください。薄毛が急激に広がる恐れがあります。中止や減薬を望む場合でも、可能な限り医師に相談のうえ行ってください。
AGA・薄毛にお悩みの方は当院までご相談ください
AGAは一旦発症したらこのまま治らないのではないかと心配している方もいらっしゃるでしょう。AGAの症状が見られたとしても改善策は必ず見つかります。現在は様々な治療方法がありますので、AGA治療を専門に行うクリニックをお選びください。
当院では、これまで多数の患者様の治療を行ってまいりました。1人1人に合わせた治療をお選び頂けますので、AGAや薄毛に悩んだらお気軽にご相談ください。
