コラム

2025.02.11

20代でも眼瞼下垂になることはある?若い方が眼瞼下垂になる原因や治療法を解説!

20代でも眼瞼下垂になることはある?若い方が眼瞼下垂になる原因や治療法を解説!

眼瞼下垂は若いうちは発症しないと考えている方が少なくないと思います。
先天性の眼瞼下垂もありますが、実は昨今では20代や30代の若さで眼瞼下垂を発症している方も増えてきています。
眼瞼下垂を発症すると、見えづらさを感じるほか、目つきが悪くなったり、眠そうに見えたりするなど、見た目にも悪影響があります。

本ページでは、若い方がなぜ眼瞼下垂になるのかについて丁寧に説明いたします。
また、眼瞼下垂の治療法やセルフチェック方法についても説明いたしますので、眼瞼下垂の疑いがある方はご参照ください。

 

20代でも眼瞼下垂を発症する?

20代でも眼瞼下垂を発症する?眼瞼下垂は、瞼の筋肉や皮膚が弛緩する、あるいは目の周辺が窪むことで生じる疾患です。
先天性の眼瞼下垂もありますが、20代や30代の若い方でも生活習慣の乱れなどによって後天的に眼瞼下垂を発症することがあります。
眼瞼下垂が重症化している場合は、日常生活に影響を及ぼすため早期治療が求められます。

【20代で眼瞼下垂の手術を受ける方は多い】

当院で眼瞼下垂手術(保険診療)を受けた患者様の年代を調べたところ、20代が最も多く、次いで50代が多い結果となりました。
また、10~30代の方は全体の約50%となりました。

※上記の数字に自費診療の患者様は入っておりません。
※上記の数字は全て眼瞼下垂症の確定診断を受けた方に限定しており、美容目的の方や診断基準に該当しない方は入っておりません。

 

20代で眼瞼下垂を発症する原因

眼瞼下垂とは、目を開ける腱膜や筋肉が低下することで、目を十分に開けられなくなる疾患です。
生まれつきのものもありますが、若い方でも生活習慣の乱れなどによって後天的に眼瞼下垂を発症することがあります。
以下では、20代や30代の方がなぜ眼瞼下垂になるのかについて詳しく説明いたします。

【過剰な目元のメイク】
まつげエクステやアイプチなど、瞼に負荷がかかるメイクをいつもしている方は、眼瞼下垂を発症しやすいです。
瞼の皮膚はとても繊細で薄いため、日頃から大きな負担がかかり続けると、若い方でも眼瞼下垂になります。また、メイクを強くこすって落とす癖がある方は、要注意です。
アイメイクを毎日行う方も少なくないと思いますが、なるべく優しくメイクするようにしてください。

【コンタクトレンズの長期間の装用・不適切な使用】
コンタクトレンズを普段装用されている方は、眼瞼下垂を発症しやすい状態です。
特に、ハードコンタクトレンズのレンズは分厚いため、目を開ける筋膜がまばたきの摩擦で薄く延ばされたり、収縮力が低下したりしてしまい、眼瞼下垂が起こりやすくなると考えられています。一方で、ソフトコンタクトレンズは薄いため、適切な使用方法を守ればさほど心配はいりません。
なお、コンタクトレンズの装着・取り外しは、皆様が考えている以上にまぶたに負担をかけます。コンタクトレンズの装着・取り外しを雑にしている方、使用期限を過ぎたものを使っている方は取り扱い事項を守って使用しましょう。

【アレルギー(花粉症など)】
目をこする癖がある場合も、瞼に大きな負担がかかるため、眼瞼下垂を引き起こす可能性があります。
花粉症などのアレルギーによって目にかゆみを覚える方は、何度も擦っていると瞼への負荷が溜まっていくため気を付けましょう。

【パソコン・スマートフォンの長時間使用】
若い方が眼瞼下垂を発症する最大の原因として、スマートフォンを長時間使用による目の大きな負担が挙げられます。
文字や画面が小さなスマートフォンを長時間使うことで、目の周りの神経や筋肉を酷使してしまい、ダメージが及ぶ可能性があります。
また、ゲーム機器やスマートフォン・タブレットなどから出るブルーライトによって、ドライアイになることもあります。ドライアイによって瞼と眼球の間で摩擦が起こり、瞼の皮膚や眼瞼挙筋がダメージを受けます。
このように負荷が溜まっていくと、若い方でも眼瞼下垂になることがあります。

 

以下のような症状は起こっていませんか?

以下のような症状は起こっていませんか?生まれつき目が小さい方や、目の周辺がたるんでいる方は、眼瞼下垂を自覚できずに放っておいてしまうことがあります。
眼瞼下垂の発症有無を調べるために、以下のような症状が起こっていないかチェックしましょう。

  • 目の周りが凹んでいる
  • 二重の幅が変わった
  • 日頃から瞼が重い
  • 瞳の下の白目が際立っている
  • いつも眉毛が上がり気味である
  • 夕方が近づくと瞼が重いと感じる
  • 見えづらいので、物を見る際に顔を前に突き出したような体勢になっている
  • 肩こりや頭痛に悩んでいる など

 

眼瞼下垂のセルフチェック

眼瞼下垂の発症有無は、ご自宅にて容易に確認できます。
セルフチェックにより眼瞼下垂の可能性が考えられる場合、適切な検査・診断を受けるために一度当院へご相談ください。

セルフチェックの方法
STEP.1
鏡の前で目を閉じて、定規を眉毛から下の位置で押さえてください。

STEP.2
定規を指で押さえた状態で、少しずつ目を開けます。

STEP.3
鏡に映ったご自身の瞳をスマートフォンなどで撮影しましょう。

STEP.4

撮影した画像を確認し、黒目(瞳)の中心から上瞼縁までの距離をチェックしましょう。
3.5mm以下となっている場合は眼瞼下垂の可能性があります。

 

眼瞼下垂の治療法

眼瞼下垂になっている場合、早めに当院までご相談ください。
現在は軽症でも、加齢に伴って眼瞼下垂の症状は悪化していきます。
日常生活に悪影響が及んでから治療を始める場合、負担が大きい治療となる場合もあるため、なるべく早めに治療を受けることをお勧めします。

以下では、眼瞼下垂の治療法について分かりやすく説明いたします。

挙筋前転術
挙筋前転術とは、挙筋腱膜を縫合して瞼板に再固定する治療法です。
上瞼の二重のラインを切開するため、手術前は二重ではなかった方も二重に変わります。
また、手術前にあった瞼の皮膚のたるみや脂肪を取り除くこともできます。
なお、切開によって傷ができるほか、切開しない手術よりもダウンタイムが伸びるというデメリットがあります。

※当院では筋肉性の眼瞼下垂への手術は行っておりません。診断の結果、難しい症例の治療が必要な方は近隣の大学病院を紹介いたします。

前頭筋吊り上げ術(ぜんとうきんつりあげじゅつ)
上眼瞼挙筋の挙上機能が大幅に低下しており、挙筋前転術では治療効果が期待できない重症例が対象となります。
太もも外側の筋膜や糸などを用いて、眉毛を上げる筋肉(前頭筋)と瞼板を連結する手術です。眉毛を上げる動作により、目を開けやすくなります。

※当院では筋肉性の眼瞼下垂への手術は行っておりません。診断の結果、難しい症例の治療が必要な方は近隣の大学病院を紹介いたします。

眉下切開法(眉下リフト)
眉下切開法とは、眉下の余ってたるんだ上眼瞼皮膚を切除することで、眼瞼下垂を解消する治療法です。
瞼を直接切開しないため、挙筋前転術よりも見た目の印象に影響がなく、ナチュラルな仕上がりとなります。また、眉毛の下に隠れるように切開するため、傷跡が気になることが少なく、ダウンタイムも短いというメリットがあります。

 

眼瞼下垂の手が保険適用となる条件

眼瞼下垂の手術全てに保険が適用されるわけでなく、以下のように条件があります。

  • 眼瞼下垂の診断を受けている。
  • 美容目的の手術ではなく、疾患や怪我の治療が目的である。
  • 治療法が、国が承認した治療法であり、厚生労働省より承認されている医薬品が使用されている。

保険適用の有無については診断後の判断となります(症状のない方は自費診療)。
難しい症例の治療が必要な方は近隣の大学病院を紹介いたします。

 

 

よくある質問

Q.10代や20代でも眼瞼下垂を発症しますか?
10~30代の若い方でもスマートフォンやパソコンの長時間使用によって眼瞼下垂が起こることがあり、瞼が重い、目がすぐに疲れる、目の奥に痛みがある、激しい頭痛が起こっている、重度の首や肩の凝りがある、やる気が出ない、集中力が下がっているなどの異常に悩んでいる方がいらっしゃいます。
原因は生まれつきの場合もあれば、後天的に起こることもあります。
眼瞼下垂の疑いがあれば、以下のセルフチェックを試してみましょう。

【セルフチェックの方法】
STEP.1
鏡の前で目を閉じて、定規を眉毛から下の位置で押さえてください。

STEP.2
定規を指で押さえた状態で、少しずつ目を開けます。

STEP.3
鏡に映ったご自身の瞳をスマートフォンなどで撮影しましょう。

STEP.4
撮影した画像を確認し、黒目(瞳)の中心から上瞼縁までの距離をチェックしましょう。
3.5mm以下となっている場合は眼瞼下垂の可能性があります。

Q.10代や20代特有の眼瞼下垂の症状はありますか?
10代や20代に特有の症状はありません。
よくある症状としては、瞼がしっかり開かない、目がすぐに疲れる、瞼が開きづらいため集中が散漫になってしまう、重度の頭痛、肩こり、眠気などが挙げられます。
眼瞼下垂は自然治癒しません。現在は軽症でも、加齢に伴って眼瞼下垂の症状は悪化します。日常生活に悪影響が及んでから治療を始める場合、負担が大きい治療となる場合もあるため、当院では早期治療を推奨しております。

Q.二重瞼埋没法を何回受けてもキレイな二重にならない場合、眼瞼下垂の可能性がありますか?
はい、眼瞼下垂かもしれませんので、一度当院までご相談ください。

Q.若い人でも眼瞼下垂になるのはなぜですか?
10~30代の若い方でも、スマートフォンやパソコンの長時間の使用、まつげエクステやアイプチなどによる過度なアイメイク、不適切な方法でのコンタクトレンズの使用などによって、瞼に大きな負荷がかかることで、目の周辺の筋力が低下して眼瞼下垂になる場合があります。

Q.パソコンやスマートフォンの長時間の使用が原因で、眼瞼下垂を発症することはありますか?
パソコンやスマートフォンを長時間使用すると、瞼の筋肉に大きな負荷がかかります。
目を使い過ぎることで瞼の筋肉が疲れてしまい、後天性の眼瞼下垂になる可能性があります。

 

眼瞼下垂の可能性がある場合は当院までご相談ください

眼瞼下垂を放置すると次第に症状が進行し、視界が狭くなり日常生活に支障が出るようになります。一方で、悪化する前に受診すれば、負担が少ない治療で早期の完治が期待できます。

そのため、病院を受診するのを後回しにしたり、自分だけで悩んだりせずに、前述のセルフチェックを行って眼瞼下垂の可能性があれば、一度当院までご相談ください。

 

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