粉瘤(毛穴に皮脂がつまった腫瘍)
粉瘤は全身にできる可能性がある良性腫瘍です。放置すると大きくなり、炎症を起こして腫れや強い痛みを起こすこともあります。にきびと似ていますが、悪臭をともなうことも多く、自然治癒しないため治療には手術が必要です。
当院では、傷跡を最小限にする低侵襲の粉瘤手術を行っています。日帰りで受けることができ、術後は特別なケアなどの必要もありません。制限は、術後24時間の飲酒や激しい運動の禁止、当日の入浴禁止と1週間程度はシャワーのみといった程度です。
脂肪腫(やわらかい脂肪の塊)
脂肪種もよくある腫瘍です。粉瘤と似ていますが、粉瘤の中身は角質であり脂肪ではありません。また、粉瘤は皮膚表面にできますが、脂肪種は皮膚の下・筋肉の上にできるという点が異なっています。脂肪種は脂肪細胞が腫瘍のように増殖したもので、やわらかい感触です。比較的深い場所にできるため、かなり大きくなって発見されるケースが多くなっています。筋肉の表面や内部にできるので摘出する際には血管の処理も必要になります。こうしたことから、脂肪種の摘出手術はほとんどの場合、数十分かかります。