にきび・にきび跡
にきびは尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚疾患であり、発症にはストレスや便秘、生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどが関与しています。放置していると色素沈着や肌のデコボコなどのにきび跡が残ってしまう可能性がありますので、早めに治療を受けましょう。
にきびの段階
面皰(めんぽう)
毛穴が詰まって中に皮脂がたまっている状態です。毛穴が膨らんだ程度の初期のにきびです。
丘疹(きゅうしん)
炎症して赤くなり、盛り上がっている状態です。
膿疱(のうほう)
毛穴の壁が破れて炎症が周囲に広がって化膿している状態です。
にきびの治療
にきびは出現する場所や原因によって治療法も異なります。 外用剤では、菌の繁殖を抑える抗生物質、炎症を和らげる薬、毛穴の詰まりを改善する薬などがあります。朝は菌の繁殖を抑える抗生物質、夜は毛穴の詰まりを除くディフェリンゲル(保険適用)を塗布するなど、時間帯によって使う外用剤も異なります。また、にきびに塗布する薬剤と、顔の広範囲に塗布する薬剤もあります。近年になって、ベピオゲル、デュアックゲルといった高い効果が見込める外用剤も登場しています。 内服薬では、菌の繁殖を抑制する抗生物質、炎症を抑制する薬剤、皮脂分泌を抑制する薬剤、ホルモンバランスを整える薬剤などを用いる場合があります。女性であごににきびができやすい場合には、クラシエの十味敗毒湯が有効です。 また、にきびの炎症が鎮まった後の色素沈着には内服とハイドロキノンが有効ですし、皮膚にデコボコが残ってしまった場合にはピーリング(自費)がおすすめできます。赤みが残ってしまった場合は、レーザー照射(保険適用)も有効です。 また、にきびを再発させないためのわかりやすい生活習慣指導も行っています。刺激が少なく丁寧な洗顔とすすぎ、保湿も重要です。