あなたはAGAのどのタイプに当てはまる?AGAのタイプ別の特徴と治療法を紹介!

AGAは、生活習慣病や遺伝が関係するため、進行スピードは人によって異なります。なお、進行スピードが早い場合も、1~2日で急激に薄毛が進むということはなく、徐々に薄毛が広がっていきます。

本ページでは、AGAのタイプや進行パターンやタイプ、各タイプに応じた対処法などを詳しく説明します。

AGAとは

AGA(AndrogeneticAlopecia)は、日本語では「男性ホルモン型脱毛症」、別名「男性型脱毛症」と呼ばれます。

疾患名に「男性」と付いている通り、男性に起こる進行性の脱毛症です。発症には男性ホルモンや遺伝が関係しているとされており、生え際や頭頂部の毛髪が徐々に薄くなっていきます。

20代以降の男性に好発し、日本では男性の約3割がAGAを発症していると考えられています。

AGAは進行性のため、そのままにしていると薄毛が広がっていきます。そのため、早期治療が重要です。

AGAの原因

遺伝

AGAの発症には遺伝が大きく関係しています。

同じ遺伝子を持つ一卵性の双子に対して行った研究では、食べ物の好き嫌いや好きなスポーツなど、全く異なる人生を送っていたとしても、ほぼ同じように髪の毛が抜けていったと分かりました。

また、薄毛の81%ほどは遺伝によるものだとも言われています。

このデータから、遺伝が薄毛に大きく影響していることが読み解けますが、特にホルモン受容体遺伝子の関与が大きいです。AGAは、ホルモン受容体がDHT(ジヒドロテストステロン)と結びつくことで、発症・進行していきます。

このホルモン受容体は人によって感受性や数に違いがあり、感受性が高い、数が多いほどAGAの発症リスクが高まります。ホルモン受容体の感受性や数は両親から遺伝するので、ホルモン受容体の感受性が高い、または数が多い両親から生まれた子どもは薄毛になりやすいです。

生活習慣の乱れ

薄毛の原因の1つに生活習慣があります。乱れた生活を送っている場合、心身ともにストレスがかかってしまうため、規則正しく生活を送れていないと感じる方は、生活習慣を見直すことをお勧めします。

また、人間は睡眠中に発毛・育毛が起こるため、睡眠時間が十分に確保できていないと薄毛のリスクが高まります。毎日睡眠時間を十分に確保しましょう。

不適切なヘアケア

AGAは、不適切なヘアケアを行っていると進行していきます。特に、頭皮のケアをしっかり行えていない、あるいは過剰に刺激した場合、薄毛の進行スピードが加速する可能性があります。

具体例を挙げると、1日にシャンプーを頻繁に行うと頭皮が刺激され、逆に頭皮環境が悪化してしまいます。専門家の見解によると、シャンプーの目安は1日1回と言われており、2回以上シャンプーをすると、頭皮の皮脂を必要以上に落としてしまい、保湿バランスが崩れてしまいます。

また、スタイリング剤の洗い残しも注意が必要です。スタイリング剤の洗い残しがある状態で就寝した場合、頭皮の毛穴に詰まり、抜け毛の原因となります。そのため、スタイリング剤をつけた日は就寝前に丁寧に洗い流してください。

AGA進行パターン・タイプ

ご存じの方も少ないと思いますが、AGAは複数の進行パターン・タイプに分かれており、症状も個人差があります。AGAの適切な対処を行うためには、まずはAGAのパターン・タイプをしっかり理解することが大切です。

ハミルトン・ノーウッド分類

AGAの薄毛は様々な進行パターンに分けられます。「ハミルトン・ノーウッド分類」は、この進行パターンを12種類に分類したものです。アメリカの皮膚科医であるハミルトンが最初に提唱し、その後、ノーウッドが改善を加え、世界中で標準規定として用いられています。

なお、日本人は頭頂部のみ薄毛が進行するパターンも多くあるため、日本においては頭頂部が薄くなる「IIvertex」を合わせた「高島分類」が用いられています。

分類症状
Ⅰ型AGAの初期に見られます。生え際が若干後退しますが、見た目上の変化はほぼありません。
Ⅱ型Ⅰ型よりさらに生え際が後退した状態で、周囲から徐々に気づかれるようになります。
Ⅱ型 vertexⅡ型の状態とともに、頭頂部もO型に薄毛が進行し始めた状態です。
Ⅱa型Ⅱ型の状態とともに、前頭部の薄毛も進行し始めた状態です。
Ⅲ型生え際の薄毛が進んでM字型に後退している状態です。また、髪全体のカサも減っています。
Ⅲ型 vertexⅢ型の状態とともに、頭頂部のO字型の薄毛が進み、頭皮が透けて見え始めた状態です。
Ⅲa型生え際の薄毛が進んでM字型に後退している状態です。また、髪全体のカサも減っています。
Ⅳ型生え際の後退が進み、頭頂部の薄毛がO字型になる状態です。
Ⅳa型Ⅲa型よりも前頭部の薄毛が進み、M字型の残っていた中心部の髪の毛も抜け始めた状態です。
Ⅴ型生え際がさらに後退し、加えて頭頂部の頭皮がはっきりと見えるようになった状態です。
Ⅴa型Ⅳa型よりも前頭部の薄毛がさらに進み、頭頂部の薄毛も進行し始めた状態です。
Ⅵ型生え際から頭頂部まで頭皮がはっきりと見えるようになった状態です。
Ⅶ型頭頂部から後頭部まで薄毛が進み、頭皮の広い範囲が露出している状態です。

AGAのタイプごとの特徴

AGAは上記でまとめた薄毛の進行パターンに応じて、M字型、O字型、U字型の3つのタイプに分類されます。

以下で各タイプの特徴を解説します。

M字型(I型〜V型)

両サイドの生え際が後退するタイプで、M字のような見た目から「M字ハゲ」と一般的に呼ばれています。

O字型(II型 vertex~IV型)

頭頂部のつむじ周辺から薄毛が進行するタイプです。頭頂部の薄毛はご自身では確認が困難なため、他人に言われるまで自覚しづらいです。

U字型(IVa型~VII型)

生え際全体が後退するタイプで、U字はご自身で確認できることから、O字型と違って気づきやすいです。また、O字型も併発することがよくあります。

AGAのタイプごとの対処法

AGAは主に薬物療法が行われ、基本的にはどのタイプにも同様の治療薬が使われます。なお、各タイプに応じてより有効な対処法があります。以下ではその対処法について解説します。

M字型への対処法

M字型はAGAの初期症状であり、治療を受けないでいると徐々に薄毛の範囲が広がっていきます。治療薬はミノキシジルとフィナステリドを使用します。

また、M字型のAGAの原因には目の疲れによる額の血行不良も挙げられます。特に、デスクワークなどのお仕事をされている方は、眼の疲れを取るためにマッサージやホットアイマスクの使用がお勧めです。

O字型への対処法

O字型に対しては、ミノキシジルの外用薬が有効です。頭頂部のつむじの周りは血管の数が少ないため、血行不良に陥りやすいと言われています。ミノキシジルは血管を拡張して、血行を促すため効果的と考えられています。また、フィナステリドの内服薬を併用することもお勧めです。

患部に有効成分をしっかり届けるために、適切な洗髪・ヘアケアを行いましょう。

U字型への対処法

U字型は生え際全体が後退し、O字型も同時に起こることが多いため、早めに対処すべきです。M字型と同じく内服薬を使用し、それとともに食生活の見直しを行いましょう。

前頭部や後頭部には5αリダクターゼという酵素があり、AGAの発症に大きく関わっています。5αリダクターゼの働きを抑える亜鉛、髪の毛の成分となるタンパク質、代謝をサポートするミネラルなどを含む食事を意識して摂りましょう。また、適度な運動を習慣化することも有効です。

AGAの症状の進行スピードについて

進行スピードには人によって異なる

AGAの進行スピードは個人差がありますが、加齢に伴って起こる薄毛よりもAGAの薄毛の方が進行スピードは早いとされています。AGAの原因は主に遺伝ですが、それ以外にも、栄養バランスが偏った食事、運動不足、生活習慣の乱れ、ストレス、不適切なヘアケア、血行不良など、様々な要因が複合することで薄毛が進行しやすくなります。

AGAが遺伝によるものの場合、ご自身でコントロールすることは不可能ですが、運動不足や偏食、不適切なヘアケアなどは改善が可能です。治療を続けることで症状の進行スピードを遅らせることが可能となります。

また、AGAは進行していくため、そのまま放置していると薄毛の範囲は徐々に広がっていきます。治療に取り組んでいたとしても生活習慣を改善しないままでは、AGAの進行スピードは加速してしまう可能性があります。

発症年齢が若いほど進行スピードが早い

AGAは発症した年齢が若いほど進行スピードが早いと考えられています。日本皮膚科学会が発表した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、AGAは思春期以降に発症し、徐々に進行する脱毛症と定義されています。

薄毛は30〜40代に起こるものとイメージされることが多いですが、実際は10代後半から発症する可能性があります。

なぜ発症した年齢が若いほど進行スピードが早いかと言うと、不適切なヘアケアを行ったり、乱れた生活を送っていたりするのが若い方に多いことが理由の1つとして考えられます。ですが、治療を始めるのが早いほど、治療効果を実感しやすいと言われています。

急激に進むことは少ない

AGAは徐々に薄毛が進行していきますが、急激に進むことはほとんどありません。

ですが、脱毛症の一種である円形脱毛症では、1~2日で急激に薄毛が進行することが多いです。

AGAはこのような極端な例はあまり認められず、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」においてもゆっくりと進行する脱毛症と書かれています。

薄毛が急激に進行した場合、AGAではなく別の原因の可能性があります。例えば、AGAに別の脱毛症が合併している、あるいはAGAは発症しておらず別の原因により薄毛が進行していることなどが考えられます。

薄毛は発症から5年ほどで目立つようになる

AGAは、薄毛がゆっくりと少しずつ進んでいく特徴があります。そのため、発症初期は見た目上の変化はほとんどなく、気づかないことも多いです。これにより、治療の開始が遅くなることがあります。

AGAの発症後、平均5年ほど経過すると薄毛が目立つようになると言われており、東和薬品株式会社が作成したガイドブックによると、発症から5年間で500円玉サイズ(直径1cmほど)の範囲の髪が抜け落ちるとされています。

18~41歳のAGAの発症者1,553人を対象にした試験では、直径1cm以内に生えていた900本ほどの髪の毛が、1年経過すると20本ほど、2年後は50本ほど、3年後は80本ほど、4年後は180本ほど、5年後は250ほど抜けたと発表されています。

このように、AGAでは発症から時間が経過するほど抜け毛の量が増加していき、5年経つと薄毛が目立つようになります。

まとめ

AGAの進行パターンは様々で、進行パターンに応じて3つのタイプに大別されます。AGAは進行性の脱毛症ですが、進行スピードはゆっくりのため、気づくのが遅れてしまうことも多いです。

しかし、AGAは上述した進行パターン・タイプのいずれかには当てはまるため、どれか1つでも該当している場合、AGAの可能性があります。

「AGAかもしれない」と不安を抱えている方は、原因を特定するためにもAGA専門クリニックに受診しましょう。

当院では、各進行パターンやタイプに合った治療法を専門医がご案内します。AGAは進行するほど治療の難易度が上がるため、不安に思っている方は早めに当院までご相談ください。