
前頭部の薄毛は人目につきやすく、コンプレックスに思う方も多いです。以前行われた調査では、薄毛症状が出ている30~70代の男性の42.4%が前頭部で薄毛が進んでいることが分りました。年齢が若いほど薄毛に深く悩むという報告も出ており、薄毛が進行している30代男性のうち70%以上が薄毛治療に取り組んでいます。
コンプレックスを解消するためにも前頭部の薄毛を早めに解消できるようにしましょう。
本ページでは、前頭部の薄毛の原因や治療法について解説します。前頭部の薄毛にお悩みの方は参考にしてけますと幸いです。
前頭部の薄毛はAGAが原因の可能性がある
前頭部の薄毛はAGAが原因の可能性があります。
AGAの発症には5αリダクターゼが深く関係しています。5αリダクターゼが男性ホルモンであるテストステロンと結合することでジヒドロテストステロン(DHT)が生成され、ヘアサイクルの成長期が短くなり、薄毛・抜け毛症状が起こります。
5αリダクターゼは「Ⅰ型」「Ⅱ型」に分類されます。
Ⅰ型は皮脂腺や毛乳頭細胞などほぼ全身に分布し、皮脂の分泌量が多い傾向にあります。
Ⅱ型は、前頭部や頭頂部などの頭部、その他に髭、脇、陰部などにも集中し、分泌量が増えると髪の毛は抜けやすくなりますが、頭部以外の場所では毛が生えやすくなる傾向があります。
AGAの発症にはⅡ型の方が関係していると考えられており、前頭部にⅡ型が主に分布しているため、薄毛・抜け毛が起こりやすいです。
5αリダクターゼⅡ型は薄毛の直接的な原因ではないですが、活性化するほどAGAの発症リスクが上昇します。また、AGAの原因には遺伝も深く関与しています。
前頭部の薄毛の進行パターン
前頭部の薄毛の進行パターンは、「ハミルトンノーウッド分類」によって分けられます。
ハミルトンノーウッド分類は、AGAの進行パターンを整理したもので、9つのタイプに分けられています。
前頭部で徐々に薄毛が進行し、生え際にまで薄毛が進行していくパターンもあれば、頭頂部にO型の薄毛が認められるパターンもあります。
AGAは進行性の脱毛症のため、治療せずに放置していると症状は進んでいき、頭頂部から生え際まで薄毛が広がって頭皮がはっきり見える状態となってしまいます。
自身がどのパターンに該当するのかを確認し、それに応じた治療・対策が必要です。
| I型 | 生え際がM字型に後退しているものの、まだ目立っていない状態。 |
| II型 | I型よりも生え際の薄毛が進んでおり、徐々に目立ってきた状態。 |
| II Vertex型 | II型とともに、頭頂部もO字型の薄毛が始まってきている状態。 |
| III型 | II型が進み、M字型がはっきりするようになり、生え際が2cm以上後退している状態。また、額の真ん中付近の前頭部も薄くなる。 |
| III Vertex型 | III型とともに、頭頂部の薄毛がO字型となっている状態。 |
| IV型 | III型に比べて生え際が後ろに下がり、頭頂部の薄毛がO字型になっている状態。なお、前頭部と頭頂部の薄毛はまだ繋がっていない。 |
| V型 | IV型よりも薄毛が進み、前頭部と頭頂部の薄毛が徐々に繋がってきた状態。 |
| VI型 | 前頭部と頭頂部の薄毛が繋がった状態。 |
| VII型 | VI型よりも進行し、頭頂部側の後頭部・側頭部もはっきりと頭皮が見える状態。 |
前頭部の薄毛がAGAによるものか自己判断する方法
前頭部の薄毛が進んでいる場合、AGAが原因の可能性があります。薄毛に悩まれている方は、自身がAGAなのか気になることもあるかと思います。
以下では、前頭部の薄毛がAGAによるものなのか判断する方法を説明します。
生え際の形状をチェックする
AGAを発症すると、薄毛が進んでいきます。特に前頭部や頭頂部で薄毛が進んでいないかチェックしましょう。
また、ハミルトンノーウッド分類では、額の生え際がM字型に後ろに下がるパターンもあるため、額の左右の生え際が後退している場合、AGAが疑われます。
薄毛部分の髪の長さ・太さをチェックする
AGAではヘアサイクルの成長期が短縮するため、短く細い髪が生えるようになり、十分に育たないにうちに抜け落ちてしまいます。
髪が短くないか、細くないか、柔らかくないか、この3点を確認してみましょう。
専門のクリニックを受診する
専門クリニックでは、問診や血液検査、遺伝子検査などを実施し、原因を特定できます。また、AGAになりやすい体質なのかどうかも確認できます。
薄毛に困っている方、自身では薄毛の原因を判断できないという方は、専門クリニックを受診しましょう。医師に診てもらうことで、適切な治療計画を立てられ、不安な気持ちが払しょくされることもあります。
前頭部の薄毛への主な対策方法
AGAは自然に治ることはありません。薄毛を進めないためにも、日常生活で注意すべきことがあります。
以下の対策を行うことで、薄毛の進行を抑えることが期待できます。
正しいヘアケアを行う
髪の成長には頭皮環境を健康に保つことが不可欠で、健康な頭皮環境を維持することが薄毛対策に繋がります。そのためには普段から正しいヘアケアを行うことが大切です。シャンプーを1日に何度も行ったり、洗い残しがあったりすると、頭皮環境が悪化するほか、皮脂も必要以上に洗い流してしまう可能性があります。シャンプーは1日1回に留め、洗い残しがないように気を付けましょう。また、ご自身に合ったシャンプーを選ぶことも大切です。
生活習慣を改善する
髪の毛が成長するには、血管から供給される酸素や栄養が必要です。生活習慣が乱れてしまうと、頭皮環境が悪化し、酸素や栄養が届かずに髪の毛の成長を阻害します。過度な飲酒や喫煙、睡眠不足、偏った食事など、生活習慣が乱れている方は、できることからすぐに改善に取り組みましょう。
また、ストレスが蓄積すると、自律神経やホルモンバランスが失調し、頭皮に栄養が届かなくなるため、薄毛に繋がってしまう可能性があります。そのため、ストレスを溜めないように、趣味の時間をとるなど工夫しましょう。
AGA治療薬を使う
上述したシャンプーや生活習慣の見直しは髪の成長の土台を作るもので、AGAへの直接的なアプローチではありません。AGA自体の治療には薬物療法が効果的です。
AGA治療薬は外用薬と内服薬に分けられ、種類や特徴が違います。
外用薬はミノキシジルが配合されており、ミノキシジル外用薬は発毛を促すお薬として知られています。
内服薬には、ミノキシジル以外にも、フィナステリドやデュタステリドなどが挙げられます。
ミノキシジル内服薬は外用薬と同じ効果を示し、フィナステリドやデュタステリドは抜け毛を防ぐ効果があります。なお、AGAとは別の原因により頭頂部に薄毛症状が出ていることもあるので、原因を特定するためにも医療機関への受診が推奨されます。特に、薄毛だけでなく、頭皮にかゆみや炎症などが認められる場合、医療機関への受診をお勧めします。
前頭部の薄毛がAGAによるものだった場合に注意すること
薄毛の原因は多岐にわたりますが、正しい方法でヘアケアを行ったり、生活習慣を改善したりしても効果を示さない場合、AGAが進行している可能性があります。以下では、前頭部の薄毛がAGAによるものだった場合、注意すべきことを説明します。
AGAを自力で改善することは困難
薄毛の原因が生活習慣やシャンプーの方法であれば、セルフケアにより改善が期待できます。一方、AGAは遺伝や男性ホルモンが原因の進行性の脱毛症のため、自力で治すのは困難です。
AGAの治療は主に薬物療法が行われます。治療薬は様々な種類があり、ご自身の状態に合ったものを選ぶためにも専門クリニックへの受診をお勧めします。
自己判断でお薬を使用した場合、効果が十分に現れないだけでなく、副作用のリスクも高まります。AGA治療を検討されている方は、当院までご相談ください。
AGAは早いうちに予防することが大切
AGAは、放置していると症状が進行するため、早い段階で治療を受けることが重要です。また、一生のうちにヘアサイクルが行われる数には限りがあり、毛根の寿命が来ると、それ以上髪の毛が生えてこなくなります。AGAになるとヘアサイクルが短くなるため、早めに予防することが望まれます。
AGAは治療を続けることが大切
AGA治療は効果が目に見えて現れるまでには半年ほどかかります。効果が中々現れないからといって治療を途中で止めてしまう方もいらっしゃいますが、再度進行する可能性があるため、医師の指示に従って治療を続けることが大切です。
AGAが進行して産毛も残っていない場合はもう諦めるしかない?
AGAが進行して産毛も残っていない場合、自然な発毛は望めませんが、自毛植毛という方法があります。
自毛植毛術とは、AGAになっていない後頭部から健康な毛髪を毛根(頭皮)ごと採り、AGAが生じている箇所に移植する外科手術のことで、半永久的な効果が期待できます。
また、患者様自身の髪の毛を用いるため生着率が高いということも大きなメリットです。
AGA治療との併用により、AGAにまだ侵されていない健康な髪の毛を維持しましょう。
前頭部の薄毛が気になる方は当院までご相談ください
前頭部の薄毛は、AGAが主な原因です。AGAの進行パターンによっては、前頭部から薄毛・抜け毛の症状が始まることがあります。前頭部の薄毛がAGAによるものか気になる方は、AGA治療を専門とする当院までご相談ください。
現在の毛髪や頭皮の状態が分かり、状態に応じた適切な治療を受けられます。不安に思っている方も、まずはお気軽にご相談ください。
