腋臭症(単純切除、皮弁法)【保険適用】
腋臭症の治療として単純切除は昔から行われてきた手術法で、ワキ毛が生えている部分の皮膚を切除します。
皮弁法は皮膚を残し、汗腺のアポクリン腺を取り除きます。
メリットとしては、保険適応になるので費用が安く抑えられます。デメリットとしては、2cmの傷跡が1ヶ所程度にできる、ワキの皮膚の色素沈着・皮膚が薄くなる・小ジワ、術後1週間の圧迫が必要であり、その間は腕の動きが若干制限されます。
超音波吸引法
約2cm の切開で汗腺であるアポクリン腺を液状にした上で吸引する治療法です。
超音波吸引法のメリット
皮膚へのダメージが軽度です。皮膚が弱い方でも軟膏塗布程度で改善できます。色素沈着も軽く、時間経過によって目立たなくなってきます。 術後は、軽い圧迫を1日行うだけで、翌日には小さな絆創膏を貼るだけです。 翌日にはシャワーが可能になります。 術後にワキが固くなることがありますが、マッサージによって1ヶ月程度で改善できます。
切除法・超音波吸引法の共通したデメリット
アポクリン腺組織は再生力がとても強いため、身長の伸びがとまる頃(女性:約15〜16歳、男性:約16〜17歳)に手術することがオススメです。再発した場合も、気にならない程度に治まるケースがほとんどです。なお、再発が気になる場合には、ワキの皮膚などが回復した半年後の再手術が可能です。
レーザー照射
手術がまだ出来ない12~16歳の成長期にある子どもの場合、レーザーを使った治療を行っています。1ヶ月に1度の頻度で照射します。レーザー照射は一時的な効果しかありませんので、成長が止まって手術が可能になったら皮弁法や超音波吸引器による永久手術をおすすめしています。